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理事長からのごあいさつ

森クリニック開業10周年を迎えて

                         医療法人社団 慈弘会
                              森クリニック
                              理事長 森 光弘

T 一燈照隅 万燈照国

 「一隅を照らす 此れ則ち国宝なり」とは、平安初期の日本天台宗の開祖である最澄(さいちょう 西暦767〜822)が著した『山家学生式(さんげがくしょうしき)』《天台宗(山家)の学行をなす者の規則。弘仁9年(西暦818年)に上奏》の冒頭の一部です。歴代総理大臣の指南役であった安岡正篤先生は、これを「萬燈行」として以下のように述べています。
「暗黒を嘆くより、一燈を付けましょう。我々は、まず我々の周囲の暗(やみ)を照らす一燈になりましょう。手の届く限り、至る所に燈明を供えましょう。一人一燈なれば、萬人萬燈です。日本は、たちまち明るくなりましょう。」
  医師の都市部偏在が招いた医師不足によって、過疎地の医療は崩壊したと言われて久しい感じがします。しかし、都市部偏在は、何も医療の世界ばかりではありません。教育・経済・文化についても同じことが言えるのではないでしょうか?少なくとも、森クリニックの私たちは、地域の医療に貢献することが、住民の安寧を保障する唯一の道であるという使命と自覚に立ち今日まで活動してまいりました。
  私たちは、「自分自身の暗(やみ)と立ち向かいながら、慈悲の精神を持って、おひとりおひとりの病と格闘していくことを理念とし、医療の精神を弘め伝える。」という意味において法人名を慈弘会と命名しました。一つの地域を守ることができないで、北海道が、ましてや日本国が明るく、棲みやすい国になるはずがありません。まさに地域の安寧があってこその日本です。
「一燈照隅 万燈照国」の理念は、慈弘会職員にとってまさに、変わらぬ行動規範です。

U「医者は寄る辺なき病者の友」

 1857年11月12日オランダ海軍軍医であるポンペ・ファン・メールデルフォールトは、我が国で始めての「西洋式医学伝習所」を開校しました。ポンペは「医師は自らの天職をよく承知していなければならない。ひとたびこの職務を選んだ以上もはや医師は自分自身のものではなく病める人のものである。もしそれを好まぬなら、他の職業をえらぶがよい」と全国から集まった学生達に厳しく指導していたと伝えられています。
 本邦初の西洋式病院であった小島養生所の初代院長 松本良順は、第14代将軍徳川家茂の最後を看取った時に「医者は寄る辺なき病者の友」という言葉を遺しています。かかりつけ医を標榜する慈弘会にとって、原点とも言うべき医聖の言葉です。

 「西洋式医学伝習所」で、学頭であった松本良順と同窓の関 寛斎(生地:上総国山辺郡中村、現千葉県東金市)は、維新の数々の名誉を捨て72歳で十勝陸別の斗満(トマム)に入植し、開拓の傍ら先住民の治療も行っていたと徳富蘆花は伝えています。2012年は寛斎没後100年を迎えます。
 慈弘会は、良順と寛斎という母校の大先輩が遺した「不朽の医の心」を実践し、21世紀地域医療の範となるべく人間性を更に高め、医術の技を磨き、地域の信託にこたえる所存です。

V 聴心器とコンシュルジュ

 当院は、「narrative based medicine」、患者様とご家族の「ナレーション(物語)」に基づき、疾病そのものの成り立ちや背景を熟慮し、確かな診断と最善の診療指針を策定いたします。心臓の音を聴く道具が「聴診器」であるならば、「患者様の心の声を聴きとれる感度抜群の聴心器でありたい…」。これが、私たちの信条です。「家庭医」は、患者様にとって医療の良き相談役であり、案内人(コンシュルジュ)でなければなりません。
 治療の最終目標は、患者様とご家族に「生きる希望」を実感していただくことにあります。慈弘会は、「患者様自らが生きる力を取り戻し、強く生きていただけること」を熱く願いながら最大限のお手伝いをさせていただきます。

W スマートエイジングの街創り

 認知症の進行予防・問題行動の改善に素晴らしい効果があるということで、全国の介護施設で導入されている「くもん式学習療法」を、一般の方も行えるようにと当院では平成20年12月より「脳の健康教室」として開催しています。
 T期6か月間で、本年10月より第4期の教室が始まります。直接、地域住民の方々に貢献できる活動として位置付けており、「何歳になっても安心して暮らせる街づくり」が目標です。したがって、今後も永代にわたり継続しなければならない非営利の社会活動であると考え取り組んでいます。
 「くもん式学習療法」を監修された東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授は、スマートエイジングの理念について「加齢と共に人生が豊かになることを実感し、老若男女問わず世代を超えてお互いを支えあうこと」と述べています。したがって、学習療法の成果は、本人様のみならず、そのご家族・地域社会に波及し、スマートエイジングの街創りに貢献するものです。「脳の健康教室」は、これからの地域社会にとって「薬に頼らないアンチエイジング」という最高の処方箋です。 

 最後に、これからも平野寿孝院長をはじめ全スタッフが、地域医療の旗手として研鑚を怠らず、安心して健康的な棲みよい街づくりに貢献いたします。

研究業績

開催日 1982.12.17
開催地 大分
学会名 第55回日本循環器学会九州地方会
演題  急性心筋梗塞早期における血圧値と血漿カテコラミン値の検討

開催日 1986.12.6
開催地 鹿児島
学会名 第195回日本内科学会九州地方会
演題  家族性低βリポ蛋白血症と考えられた一例

開催日 1987.3.30-4. 1
開催地 東京
学会名 第51回日本循環器学会総会
演題  心筋症ハムスターによる経時的心電図変化と心室性不整脈誘発に関する電気生理学的検討

開催日 1987.3.30-4.1
開催地 東京
学会名 第51回日本循環器学会総会
演題  急性虚血時の心室受攻性におよぼすpreexisting potassium depletionの影響

開催日 1987.6.19-20
開催地 東京
学会名 第2回日本心臓ペーシング学会
演題  洞不全症候群における心房内伝導遅延とそれに対する自律神経の影響

開催日 1987.6.19-20
開催地 東京
学会名 第2回日本心臓ペーシング学会
演題  QT間隔に対する自律神経の影響

開催日 1987.10.17
開催地 長崎
学会名 第4回日本心電学会
演題  WPW症候群房室回帰性頻拍誘発に関する電気生理学的条件の日内変動

開催日 1987.10.17
開催地 長崎
学会名 第4回日本心電学会
演題  房室回帰性頻拍誘発の日差変動に関する電気生理学的検討

開催日 1987.11.28
開催地 福岡
学会名 日本循環器学会九州地方会
演題  慢性心筋梗塞犬の心室性不整脈誘発と刺激部位との関係について

開催日 1988.5.12-14
開催地 秋田
学会名 第54回日本循環器学会総会
演題  洞不全症候群にみられた心房粗動の粗動波周期について

開催日 1988.5.12-14
開催地 秋田
学会名 第54回日本循環器学会総会
演題  慢性虚血心の心室受攻性増大における心筋内カリウム量低下の重要性

開催日 1988.5.12-14
開催地 秋田
学会名 第54回日本循環器学会総会
演題  発作性上室性頻拍の電気生理学的誘発条件に対する能動的立位負荷の影響

開催日 1988.5.12-14
開催地 秋田
学会名 第54回日本循環器学会総会
演題  エルゴメーター法を利用した房室結節リエントリー性頻拍と房室回帰性頻拍の誘発―誘発条件の電気生理学的変化

開催日 1988.5.20-21
開催地 東京
学会名 第3回日本心臓ペーシング学会
演題  シンポジウム「臨床心臓電気生理学的検査の限界と落とし穴」副伝導路の関与する頻拍の診断上の限界

開催日 1988.5.20-21
開催地 東京
学会名 第3回日本心臓ペーシング学会
演題  徐脈頻脈症候群における脳塞栓症の発生と予防について

開催日 1988.9.14
開催地 東京
学会名 第5回日本心電学会
演題  エルゴメーター負荷中の房室回帰性頻拍の誘発と電気生理学的指標の変化

開催日 1988.12.16
開催地 東京
学会名 第6回抗不整脈薬併用療法研究会
演題  ATPの房室伝導抑制作用に対するdipyridamoleの増強効果

開催日 1989.3.28
開催地 
学会名 日本循環器学会総会シンポジウム
演題  WPW症候群における致死性心房細動の予知

開催日 1989.3.29-31
開催地 名古屋
学会名 第53回日本循環器学会総会
演題  慢性カリウム低下における心室受攻性と交換神経緊張度との関係

開催日 1990.6.2
開催地 
学会名 第68回日本循環器学会九州地方会
演題  検診時の自転車エルゴメーター負荷試験におけるVagotony例の検討

開催日 1990.10.4-6
開催地 広島
学会名 第38回日本心臓病学会
演題  発作性上室性頻拍誘発時の血圧低下および血圧回復機序に関する検討

開催日 1990.11.16
開催地 高知
学会名 第32回日本老年医学会総会
演題  発作性心房細動例の洞調律時右房内マッピングにて得た異常心房電位に対する年齢の影響

開催日 1990.12.8
開催地 福岡
学会名 第1回九州不整脈研究会
演題  ATP, Verapamilが停止または誘発抑制効果を示した心房内リエントリー性頻拍の3症例

開催日 1991.3.3
開催地 京都
学会名 第55回日本循環器学会総会
演題  境界域高血圧症における左室拡張機能に及ぼす運動負荷および降圧治療の影響―パルス・ドップラー法による検討

開催日 1991.6.15
開催地 福岡
学会名 第70回日本循環器学会九州地方会
演題  臨床的に異所性心房性頻拍を伴う拡張型心筋症と診断し、剖検によって特異的心筋異常を認めなかった一例

開催日 1991.12.7
開催地 福岡
学会名 第77回日本循環器学会九州地方会
演題  難治性右心不全を呈した両心室拡張型心筋症と考えられる1例

開催日 1991.12.7
開催地 福岡
学会名 第77回日本循環器学会九州地方会
演題  心室性不整脈を有する高血圧患者の遅延電位の検討

開催日 2002.11
開催地 帯広
学会名 第6回十勝呼吸不全研究会
演題  ケアステーションひかりにおける集団呼吸体操の紹介

チューリップちゃん

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